Seiiti Sirai in Kyoto U, 2013

中心に立てられた支柱から円錐状に張り巡らされたテグス(天蚕糸)が烏除けに
なっている.
2013. 4月3日撮影
(その後強風が続いて翌々日には大分散っていた)

後方から周囲を廻って、正面で撮影. 最も人だかりになっている場所

円山(まるやま)公園は京都市内最古
公園.明治19年12月25日に開設

高瀬川縁の桜・柳 

木屋町の桜並木(三条小橋北) 2013. 4月3日撮影

鴨川畔の枝垂桜(三条大橋西詰め南側)

見事に蘇った京都・円山公園の「祗園の夜桜」

 嘗て、白井晟一研究会誌bP「桜」
(2007年)に掲載した桜守・16代
佐野藤右衛門氏(植藤造園)が、
見事に蘇らせた。
 当時、私は藤右衛門氏を訪ねて、
白井晟一自邸「虚白庵」の枝垂桜に
ついてインタビューをしたが、昔から
有名なこの枝垂桜が烏の害で無惨な
姿になってしまったことについても、
「何とかならないものでしょうか?
市民の期待の的ですから、何とかお
願いします」と頼んだことがあった。
「もう、ちょっと待ってください。今、
カラスから護る方法を考えてますから」
というお答えだった。
 果たして、昭和24年に15代・佐野
藤右衛門氏によって寄贈された二代
目「一重白彼岸枝垂桜」は見事に
蘇った。
 これは、昭和3年に初代の桜から
種子を採取して、佐野氏の畑で育成した
ものなので、白井晟一が学生時代
(京都高等工芸学校・昭和3年卒)に
見ていた枝垂桜は、初代の枝垂桜と
いうことになる。この初代は、樹高は
同じ12mで、根回りが4m、樹齢200年
余の昭和13年に天然記念物に指定さ
れた見事なものだが、惜しくも昭和22
年に枯死した。
 
 今年は私も、思いがけずも桜を見て
廻ることになった。

篝火(かがりび) が焚かれて、グレーの煙が漂うと、薄絹を
透かして見るようで一層美しい

篝火と雪洞(ぼんぼり)に囲まれて咲き誇る枝垂桜.京都らしい
風情が素晴しい. 右後方の洋風建築は「長楽館」

高台寺 (東山安井 ・ 年中、様々なユニークな作庭とライトアップで超人気.
        連日連夜、若いカップルも多い)
       2013. 4月3日撮影

update 2013. 5.20.
     2013. 5.17.
     2013. 5.11.

白井晟一 in 京都 U

 今年は桜の開花が早かった。既に、京都では4月から新緑の爽やかさが漂う。
しかし、白井晟一の初期作品が残る秋田県では、4月13日から観桜会が始まったが、低温が続いた為開花が遅れて
桜まつりを延長した所が多い。湯沢市横堀の1本桜「おしら様の枝垂れ桜」は5月8日に開花したので 10日が満開予定
で、秋田には
19日にヤエザクラとキザクラが見頃の所もあって、日本列島はまだまだ桜の開花情報は続いている。

正に 「見渡せば 柳さくらを扱き混ぜて 都ぞ春の錦なりける」 (古今和歌集)